ご挨拶

ご挨拶

2009年度第47代部会長 久保井 伸輔

2009年度第47代部会長
久保井 伸輔
(東京青年会議所)

絵本を見たときの子供が、本能的に顔を輝かせるのは、なぜだろう。
メディアや印刷とは本来、人の考えを世界に自由に広げてくれるもの。
そして、人々に情報、真実やよろこびを伝え続けるべきものと思います。
私たち情報産業人が次の時代を走りつづけるために果たすべき責任は大きく、環境への配慮、全ての人達への配慮、安全への対応、情報の取り扱いへの配慮等山積されています。誰よりも情報産業を愛する我々メディア印刷部会は、誰よりも、それらの課題を積極的に解決する努力を怠らず、その上で、世界から期待される存在でありたい。
新しい驚きと感動を与えたい。
情報産業がただ便利さと必要のためだけでなく、「明るく豊かなメディア印刷業界」として愛されるものでありつづけるために。
私たちは、情報産業本来の「伝えるよろこび」の価値をひろげて行きます。

部会長所信

本年度、日本JCメディア印刷部会は公益法人制度改革の影響により、社団法人日本青年会議所の分科団体から任意団体へと姿を変えることになります。メンバーや先輩方からもこの動きを危惧する声は聞かれますが、重要なのは社団法人格や分科団体としての位置付けでは無く、業界発展への強い想い、青年会議所不動の理念である「明るい豊かな社会」を追求する想い、そして、偶然にも同じ時代に産まれ、同じ業界で出会えた、志を共有する多くの仲間達との交流、そこから生まれるシナジーではないでしょうか。

1991年に8.9兆円とピークを迎えた印刷業界は、その後の不況やメディアの多様化、少子化・高齢化による需要の減少等の影響を受け減少の一途を辿り、100年に一度の不況と言われている2009年度は7兆円を下回るとも予想されています。また、昨年来の原材料の高騰は沈静化の動きも見え始めましたが、高値安定化が進みつつあり、業界を取り巻く環境は過去に例を見ないほどに悪化していると言えるでしょう。過去に例を見ない不況時に、過去と同じ事をしている組織が発展することは有りません。まず、我々は過去からの脱却を進めなければなりません。
 何年も前から言われている事ですが、紙の上に4色のインキを乗せれば良かった製造業としての印刷の時代は終焉を迎えました。これからは、より早く、より大きく、より大胆に「変革」出来たコンテンツメーカーが生き残る時代になると思われます。

青年会議所が掲げる精神は変革の能動者として明るい豊かな社会を築き上げる事です。変革の能動者とは、自ら進んで積極的に自身を変えていく人と理解していますが、メディア印刷業界に求められている事も全く同じではないでしょうか。従前の製造業としての印刷業から、コンテンツメーカーへと変革を遂げ、更にはメディアがコンテンツをリードする時代から、コンテンツがメディアをリードする時代へと原点回帰とも受けとる事が出来る変革を起こしているのではないでしょうか。
 時代の移り変わりと共に業界も変化し、我々は変革する。メディア印刷が持つ大きなちから「つたえるちから」を効率的に身に付けるべく、変革の能動者として今年度を乗り切って行きたいと考えています。

基本理念

新たな価値を産むメディア印刷業へと変革を推し進める能動者として、
団体の枠を超えて活動し、大きなシナジーを発揮する。

基本方針

・「明るく豊かなメディア印刷業界」をテーマとした勉強会を公益事業として開催し、広く世間に広めます

・会員拡大と増強を積極的に行います

・プリントネクスト2010へ参画し、他団体とのコミュニケーションをはかります

・業種別部会連絡会議へ積極的に参加します

事業計画

1.本年度の事業軸

・「明るく豊かなメディア印刷業界」勉強会の開催

・各セミナー毎に部会員交流会の開催(東京、九州、関西、仙台で開催予定)


2.部会ホームページ、メーリングリストの活用

・HPに全ての事業告知、事業報告等を行いメンバーの情報共有を簡素化し、更には新入会員への情報公開に活用します

・メーリングリスト加入率向上の推進


3.関連団体行事への積極的参加

・業種別部会連絡会議主催の合同例会に参画します

・プリントネクスト2010へ参画します

・印刷関連青年団体の事業へ積極的に参加します