部会長所信
2011年度第49代部会長
水野 秀一
(東京青年会議所)
元気の再生
我々が携わっているメディア印刷産業。ここ何年も、出口の見えないトンネルの中にいるようで、業界全体が暗く、そして元気がない状態が続いております。
とある先輩に言われましたが、人間の体が異常をきたした際、手の指や足のつまさきなどの末端神経から破壊されてくる。この日本という国も同じで、地方という端から元気が無くなり、それが国全体へ波及していくそうです。今、私の働き住んでいる 地方都市である新潟が、まさに不景気という闇に蝕まれ続け、活気や元気がまったくありません。街に元気が無いと企業が集まらない。企業に元気が無いと仕事が生まれない。人に元気が無いと前向きな考えは生まれない。そんな負のスパイラルの連鎖が、ここ数年続いております。まずは元気の再生を行い、JC宣言にもある「混沌という未知の可能性を切り拓き」、我々のメディア印刷産業を明るくしていく必要があります。
部会の意義
昨年、同じ時期に久保井直前が所信でおっしゃっていた、「紙の上に4色のインキを乗せれば良かった製造業としての印刷の時代は終焉を迎えた。」その言葉を象徴するかのごとく、昨年、iPadやGALAXYに代表されるタブレット型コンピュータや、GALAPAGOSのメディアタブレット、Kindleの電子ブックリーダなどが登場しました。これらニューメディアの登場により、電子書籍やアプリケーションなどのニューコンテンツの売上げは伸びましたが、産業全体の押し上げまでにはなりませんでした。Apple社の規制やマージンの設定。供給サイドの知識やプロモーション不足など、様々な要因はあるかと思います。もちろん、これらだけではなく、CSRの推進、カーボンフットプリントや、デジタルプリントの進化、企業としての取り組みや、業界としての取り組み等々、勉強すべき課題や問題が山積しております。志を同じうする我々が、縁があり、部会という集合体に、今、おります。限られた時間を使い、集まるならば、情報を共有・交換しながら、互いに切磋琢磨出来るように、1分、1秒と無駄にせず、建設的な時間を部会として創っていきます。
Jayceeであるために
最後に、まだ記憶に新しいところではございますが、小惑星探査機「ハヤブサ」。姿勢制御装置の故障や通信停止、化学エンジンの燃料漏れによる全損等、幾多の困難を乗り越えながら、最終的には前人未到の快挙を成し遂げて当初2007年夏の帰還予定を延長し、2010年6月に帰ってきました。何かを成し遂げることは、容易ではありません。幾多の困難を乗り越えたとき、この長いトンネルを抜けられるものと信じております。縁があり、同じ業種に携わる多くのJayceeと時間を共有できる今だから、英知と勇気と情熱を併せて、この長いトンネルを抜けるように精進していきます。
日本青年会議所メディア印刷部会
第49代部会長 水野秀一
日本青年会議所メディア印刷部会 2011年度スローガン
元気の再生
〜日本青年会議所メディア印刷部会〜
メディア印刷産業の活性化を目的に公益性と地域力を高める運動を発信
・地域力の向上をテーマに勉強会を行い、公益事業として開催いたします
・会員拡大を積極的に行います
・会員交流を積極的に行います
・業種別部会連絡会議へ積極的に参加します
・プリントネクスト準備委員会に参加致します
1.地域性、公益性を追求した事業活動
・特異性のある地産業種など似業種、異業種との勉強会の開催
・ニューメディアコンテンツの研究
2.部会ホームページ、メーリングリストの活用
・HPに全ての事業告知、事業報告等を行いメンバーの情報共有を簡素化し、更には新入会員への情報公開に活用します
・会員拡大ツールとして入会候補者向けのコンテンツを作成します
・メーリングリスト加入率向上の推進
3.関連団体行事への積極的参加
・業種別部会連絡会議主催の合同例会に参加します
・印刷関連青年団体の事業へ積極的に参加します
・プリントネクスト準備委員会へ参加いたします
4.社団法人日本青年会議所の支援
・サマコンで部会ブースを出展します
・その他、可能な限りの支援を行います